瑞山記念館

瑞山記念館外観

武市半平太の生まれ育った地に建つ瑞山記念館。その名の通り、武市半平太(瑞山)を紹介する資料館です。
高知県内には県立歴史民俗資料館や県立坂本龍馬記念館、高知市立龍馬のうまれたまち記念館、北川村立中岡慎太郎館等の公設の歴史館がありますが、この記念館は地元住民を中心とした瑞山記念館運営委員会で運営されています。

半平太の生涯が概観できる

瑞山記念館エントランス

館内には職員等は常駐していません。入口をあけて自由に中を見学することができます。入口左手にご挨拶と協力金の箱が設置してありますので、そこに協力金を入れて中に進みます。

記念館は決して広くはありませんが、半平太の生涯や土佐勤王党の活動について、わかり易く解説した展示パネルが設置されています。展示パネルには資料の写真がふんだんに使われており、文字を読むだけではなく、見て分かる、興味が持てる内容となっています。

武市家と半平太の年譜

年譜は、半平太に関する事柄だけではなく、土佐藩の動き、日本の動き、世界の動きが分かるよう、主だった事柄が記載されており、半平太の生きた時代の社会的背景や日本の状況が分かります。これを見ると、半平太や勤王の志士達が西欧列強国から日本を守らねばならぬという強い危機感を抱き、必死に活動するに至ったことが理解できるような気がします。

館内展示の様子

館内は「武市家・半平太年譜」、「半平太と冨の系譜関係図」、「半平太の人となりに迫る」、「剣士・半平太」、「一藩勤王を掲げて」、「土佐勤王党弾圧」、「半平太の切腹」、「名誉回復と顕彰」、「土佐勤王党員本拠地(出身地分布)と身分階層」、「武市半平太と土佐勤王党ゆかりの地MAP」のコーナーに分かれており、どのパネルも読み応え、見ごたえがあります。

ここでしか見れない半平太筆の掛軸

美人画と展示の様子1 館内には吹井(ふけい)地区の旧家で大切に保管されてきた半平太が描いた美人画や童女遊戯等の掛軸(複製)が展示されています。

この掛軸は、今まで公開されてこなかったもので、この瑞山記念館でしか見ることができません。美人画には冨夫人の書いた裏書も残されており、半平太の「半」という文字の筆癖と冨夫人の筆癖がとても良く似ているという事がこの軸から分かります。

また、童女遊戯は半平太が弘瀬洞意(絵金)の弟子であったことをうかがわせます。

土佐勤王党志士にも想いをはせる

館内展示の様子2 土佐勤王党の志士達の本拠地(出身地)分布と身分階層図は、土佐藩内のどの地域で、どういった身分階層の人達が土佐勤王党に参加したかが分かります。このような図は県内の他の館にはなく、土佐勤王党の志士はについて知る良いきっかけになります。
また、半平太の活動も、分かり合え、信頼しあえる同志がいてこそであったことが分かります。

音声ガイドに英訳解説付き

館内展示の様子3 館内には土佐弁イントネーションの音声ガイドが2箇所設置されています。展示パネルを読むのが面倒な方は、音声ガイドを聞きながらパネルの資料写真等を眺めるというのも良いかもしれません。

また、展示パネルの解説には全て英訳が付けられています。外国からのお客様への配慮があるところが良いですね。(2011年3月28日)

メモ

↑ページトップへ

BACK
Copyright © 1996-生活創造工房 All rights reserved.