小夏(こなつ)
旬
4月上旬〜6月中旬
名前はいろいろありますが…
小夏は、宮崎県では「日向夏」と呼ばれます。また、夏を前に収穫されることから、「ニューサマーオレンジ」 とも呼ばれます。でも、高知県では「小夏」という呼び方が一番ポピュラーですね。それに「小夏」という呼び方が一番可愛いように思います。
小夏の食べ方
小夏は柑橘類ですが、普通のミカンの様な食べ方はしません。小夏は写真の様に、白い甘皮部分を残してクルクルとリンゴの様に皮をむき、甘皮部分も一緒に食べます。甘皮部分の甘味と 果汁の程よい酸味がさわやかで、優しい風味で、他の柑橘類では味わえない独特の味わいがあります。そして、とても爽やかな香りがします。まさしく、初夏の光といった姿と味と香りで、都会の友人に送る高知の果実の中でも人気の高い物で、特に、女性が喜んでくれる様に思います。
小夏の好きな場所
小夏は収穫までの期間が11〜13ヶ月長いのが特徴です。毎年、5月に花が咲き、翌年の収穫時期には、花が咲いている横に実がなっている、といった独特の自然サイクルを持っています。
実を付けたまま冬を超しますので、寒さには殊のほか弱く、適地が少ないです。高知県では 土佐市などが産地として有名です。農家は、霜や雪の被害を受けない様に気温を伺いながら、袋がけをしたりハウス栽培へ切替えたりと、気を抜く間がないと言います。
小夏の花
小夏の花を見た事がありますか?こんなに可憐で、白い花が咲くんですよ。
協力:青果の堀田