ポンカン

ポンカン

12月下旬〜3月上旬

食卓に色鮮やかなオレンジ色のポンカンがあると、部屋が明るく感じますよね。早春の果物って感じがします。皮をむくと、ふわっと甘酸っぱい香りが広がって幸せって思います。

ところで、ポンカンってなんとなく不思議な響きの名前ですよね。 ポンカンのカンは柑橘類の「柑」だというのは容易に想像つくと思うのですが、ポンはどんな字を書くか分かりますか?「凸」か「椪」の字が当てられ、「凸柑」、「椪柑」と書くようです。ポンカンの形は、まさに「凸」。この字をあてて、ポンカンと読ませるのも、分かるような気がします。

ポンカンはどこで生まれたの?

ポンカンは、インドが原産地と言われています。 インド西部に「Poona」というところがあり、ポンカンの「ポン」は、Poonaからきていると言われているそうです。

ポンカンが好きなところ

浦の内湾とポンカンの木

ポンカンは暖かいところで良く生育します。ポンカンの産地で有名なのが高知県内では須崎市の浦ノ内湾に面した立目(タチメ)や県東部の室戸市や東洋町です。

中でも、浦ノ内湾は横浪三里と言われ、風光明媚で有名です。そんな浦の内湾沿いに位置しているのが立目です。ここは、土質、潮風、気温、日照時間全てが、ポンカンの生育にぴったりな所のようです。

ポンカンにはどんな種類があるの?

ポンカンの収穫 ポンカンの種類は、主に3つに分かれるようです。

出荷量で一番多いのは早生系。そして、晩生系、中生系と続きます。

大きさは、早生系が一番大きくて、一般的には160g〜170gでテニスボール位。 中生系、晩生系の順に小さくなっていきます。 晩生系の大きさは、一般的に130g〜140gでビリヤードの玉位という感じでしょうか。 そして、晩生系はちょっと偏平です。

早生系から晩生系になるほど味は濃厚になっていきます。 早生系はいわゆる爽やかな味で、晩生系はもちろん爽やかですが、酸味、糖度共に高くなっていきます。 立目のポンカンは、この晩生系で有名になったと聞いています。

協力:青果の堀田

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