ヤマモモ

やまもも

梅雨時(6月下旬)

高知県人の恋しい果物

ヤマモモは、高知県の花ですが、私は一度も花は見た事ないです。 花は春に咲くらしいですが、殆どの高知県人は「実は食べるが、花は見たことない」という状態だろうと思います。

ある年齢から上の高知出身の人が、高知県外で最も懐かしく恋しく思う果物がやまももではないでしょうか。高知では本当に身近な果物であったのに、他県ではあまり食べるという事をききませんし、売っているのを見た事がありません。(沖縄や徳島では食べる様ですね)

子どもの頃、ヤマモモの木に登って実を採る時(確かヤマモモを採るためのカゴを腰につけてあがった様に思います)に、「木がはそい(折れやすい)き、気をつけんといかんぞね」と言われた事を憶えています。このように、ヤマモモの味から子どもの頃を思い出す高知県人も少なくないのではないかな…と思います。実のところ、高知では、あまりヤマモモを店で買うことはしません。だいたい、誰かの家のをもらって食べます。

以前、他県出身の友人にヤモモモを食べてもらったところ、「東南アジアの味がする」とコメントされ、妙に納得したことでしたが、皆さんはどういう感想を持たれるのでしょうか。

ヤマモモ ヤマモモ ヤマモモ

ヤマモモの種類

ヤマモモの木は、雄と雌の木に別れています。高知では街路樹にヤマモモの雄木が植えられていることが多いですが、時々、間違えてしまったのか、雌木が植えられていて、梅雨時に熟れた実をポタポタと落とし、周囲に甘酸っぱい香りを漂わせていたり、早朝に犬の散歩をかねた人が実をとっていたりしています。

高知県内では、主に4種類のヤマモモが知られています。

高知県内でも地域によって主に食する種類が違う様です。「かめぞう」と「なかやま」は、直径1センチ位で味が濃い様に思います。中でも「かめぞう」はヤマモモの一番人気の種類で、裏山でヤマモモがたくさんとれたので、知人に「ヤマモモあげる」と言ったら、「かめぞうやったらもらう」と言われた事があります。

「かんとん」は、直径1.5センチ〜2センチ位あり大粒です。「かんとん」や「ずいこう」は、ヤマモモ酒などに使われる事も多い様です。

ヤマモモ酒の作り方

  1. ヤマモモの実:約1キロ
  2. ホワイトリカー:1.8リットル

上記の材料を準備して、ただ漬けるだけです。約半年後に実を取り出しましょう。美味しいヤマモモ酒の出来上りです。

協力:青果の堀田
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