土佐和紙が出来るまで
高知県には和紙の産地があり、主に仁淀川流域のいの町、土佐市が紙の産地として知られています。いの町は、土佐和紙発祥の地であり、土佐和紙を代表する「典具帖紙」、「清帳紙」は国の無形文化財に定められています。
- 原料
- コウゾ、三椏、雁皮の靱皮部(皮)が手隙和紙の主原料です。
- 煮る
- 原料に含まれる不純物を取り除く為に、消石灰ソーダ灰などアルカリ性溶液で原料を2時間から4時間煮つづけ純粋な繊維だけを取り出します。
- 昔は上のような釜でグツグツと煮たそうです。
- さらす
- 純粋な繊維だけになった原料を清流にひたし、粗洗いします。
- そして、これを流水中に薄く広げて一昼夜水洗いし、天日または晒し液で漂白します。
- ちり取り
- 原料に含まれているちりを一つづつ丁寧に指で取り除きます。
- たたく
- 繊維束になった原料を樫の棒で叩きほぐします。
- この作業が終わると原料は紙料となります。
- こぶり
- 紙料を「こぶり籠」に入れ水中に入れます。そして、かき混ぜて分散させます。
- この作業を「こぶり」といいます。
- 紙漉き
- 「漉き桶」の中へ原料を入れ、棒でよくかき混ぜます。
- それに「とろろあおい」の根から取り出した粘液を加え、原料の繊維を均一に分散させ簀桁で一枚一枚紙を漉いていきます。
- 私は、ここから以降を体験しました。
- それに「とろろあおい」の根から取り出した粘液を加え、原料の繊維を均一に分散させ簀桁で一枚一枚紙を漉いていきます。
- 脱水
- 漉き重ねた紙の上に重石をのせ一晩放置し、翌朝、圧搾機で脱水します。
- 最初は軽く、次第に圧を加えます。昔はテコが用いられました。
- 私は、重石の代わりに体重をかけました。
- 最初は軽く、次第に圧を加えます。昔はテコが用いられました。
- 乾燥
- 天日乾燥と火力乾燥の2通りがあります。
- 断裁
- 乾かした紙を1枚ずつ選別し規格に応じた寸法に切りそろえていきます。
- 荷造り
- 紙は帖、束、締、丸の単位にまとめられ製造元の印をおした包装紙に包まれます。
- そして、各紙問屋へと運ばれます。
参考資料:紙の博物館パンフレット