クジラの鼻歌
クジラは地球上で最も大きな哺乳類です。そのクジラを観ることができるところは、世界でも限られています。日本では、東京都小笠原、沖縄県座間味などでザトウクジラを観ることができます。
土佐湾ではニタリクジラを中心に観ることができますが、ニタリクジラ以外に、ゴンドウクジラ、ハナゴンドウクジラ、マイルカ、ハンマーヘッドシャークなどをホエールウオッチングの時に見ることができます。
また、室戸方面では、マッコウクジラを観ることもできるようです。室戸市浮津に伝えられるクジラ歌にはセミクジラの名前がでてきますので、セミクジラも土佐湾を泳いでいるのかもしれません。
ホエールウォッチング
ホエールウオッチングのシーズンは主に4月頃から10月頃までです。私は、5月の大型連休あたりから夏休みいっぱいが遭遇率が高いように思います。ウオッチング船は、朝と昼に出港するところが多いですが、予約が必要です。
土佐湾のクジラ
土佐湾のクジラの前に、簡単にクジラについて。クジラは海や河に住む哺乳類です。これを水生哺乳類と言います。そして、クジラ目は以下の3つのグループに大別されます。
- 原クジラ亜目(絶滅したクジラ類)(Archaeoceti)
- ひげクジラ亜目(現生のグループ)(Mysticeti)
- 歯クジラ亜目(現生のグループ)(Odontoceti)
これらクジラ類には、一般にいくつかの共通した特徴があります。
- 前肢(前足)が変化してひれとなっている
- 後肢(後足)、外耳、汗腺、涙腺がない
- 脂肪が多く、骨は油で満たされている
- 骨盤は哺乳類の標準からみて大変小さく、ささえがない
- 尾の裂片は水平に付いている(魚類は垂直についている)