マッコウクジラ
- 歯クジラ亜目:マッコウクジラ科
- 噴気孔が頭の左側にあり、上顎の下端の部分が下顎よりも出っぱている事が特徴です。
- 英語名
- Sperm Whale
- 分布地域
- 極海の氷縁付近を除き、世界の沖合い域に分布します。
- この種は特に深く潜水する事で知られており、2000メートル〜2800メートルもの深海で潜水艦ソナー観察者が声を追跡したとの報告も上げられているそうです。
- 行動パターン
- 母系的な群行動をとります。その特徴は以下の通りです。
- 成熟した雄と両性の未成熟個体で構成される通常20〜40頭の育児集団があります。
- 雄は性成熟が近づくと育児集団を離れ、単独ないし数頭で群れを構成し寒冷域で生活します。
- 交尾期は成熟した雄は低緯度の繁殖海域に戻り、繁殖に参加します。しかし、留まる期間は極めて短期間です。
- 餌
- 主にイカ類、と底生魚類です。特に10メートルを超えるダイオウイカを食べることで有名です。
- 体長
- 雄:約18メートル
- 雌:約13メートル
- 子供のクジラは約3.5〜4.5メートルで生まれます。雌は7〜13歳で性成熟し、体長約9メートルとなります。雄は10歳前後から性成熟が始まり、20〜30歳で性成熟します。この時、体長は約14メートルとなります。
- 体重
- 雄:約50トン
- 雌:約40トン
- 成熟年齢
- 雄:約10年
- 雌:約7年
- 妊娠期間
- 約15〜16ヶ月
- 3〜5年に出産
- 寿命
- 十分調査されていないため正確には不明。ほぼ、人間と変わらないのではないかと推測されます。
- 体温
- ほぼ、人間と同じ。哺乳類であるので、他の哺乳類も同様。
- 身体の色・特徴
- 背中:黒色または灰褐色。年齢と共に白色化し特に頭部が先に白色化します。
- 腹部:灰色か白色です。
- 頭部が大きく成熟した雄では体長の3分の1に達する個体もあります。頭部から背びれまでは横から見るとおおよそ長方形をなします。頭部上の左先端に噴気孔を持ちます。
- 名前の由来
- 鯨油が、じゃこうに似た抹香の香がすることから、この様に呼ばれるようになりました。
- この鯨油は精液(Sperm)に質感が似ていることから、英名のSperm Whaleが付けられました。
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